最近SNSで耳に残るあのフレーズ、「トゥントゥントゥンサフール」。
TikTokやInstagramのリールを見ていると、何とも言えない魅力のある木製のキャラクターが目に飛び込んできます。
あの不思議な音とともに登場するキャラに、「なんだこれは!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
一度目にすると忘れられず、なぜか何度も見たくなってしまう……。
私もその沼にどっぷりハマった一人です。
今回は、話題の「トゥントゥントゥンサフール」について、その誕生の背景から魅力、元ネタや楽しみ方まで、たっぷりご紹介します。
トゥントゥントゥンサフールの起源とその背景とは?
このキャラクターの名前は、一見ナンセンスに思えるかもしれません。
しかしその語源は、インドネシアやマレーシアのイスラム教徒たちの文化に根ざしています。
「トゥントゥントゥン」は、ラマダン(断食月)中の夜明け前の食事「サフール(Sahur)」を知らせるために叩かれる太鼓「ベドゥグ」の音を模した擬音語です。
つまり「トゥントゥントゥンサフール」は、ラマダンの風習から生まれた言葉なのです。
そしてこのキャラクターは、AIによって生み出された木製の不思議なクリーチャー。
手足が異様に長く、野球バットを持ち、笑顔を浮かべてこちらを見つめている、どこか不気味で愛嬌のある存在です。
文化とテクノロジーが融合し、新しい形で再解釈されたこのキャラクターには、単なる「変なキャラ」以上の深みがあります。
中毒性抜群!なぜ「トゥントゥントゥンサフール」はバズったのか?
このキャラクターが一気に話題になったのは、TikTokがきっかけです。
2025年2月、ユーザーの「@noxaasht」さんが投稿した動画が大ヒット。
投稿からわずか1か月で、驚異の3,100万回以上も再生されました。
動画には、「トゥントゥントゥン……サフール!」というリズムがクセになるフレーズが使われており、耳に残って仕方ありません。
この音と映像がシンプルながら強烈で、視覚と聴覚の両方にインパクトを与えます。
また、動画編集アプリ「CapCut」で誰でも使えるテンプレートが配布され、ユーザーによるリミックスが一気に拡散されました。
誰でも真似できて、見た目も面白く、音も印象的。
この「共有されやすさ」こそが、バズの最大の理由と言えるでしょう。
イタリアンブレインロットとの関係性とは?
「トゥントゥントゥンサフール」は、SNS上で「イタリアンブレインロット」と呼ばれるジャンルの一部として分類されることがあります。
「イタリアンブレインロット」とは、AIが生成した奇妙なキャラクターたちに偽イタリア語のようなナンセンスな名前をつけて楽しむミーム文化です。
実際には「トゥントゥントゥンサフール」はインドネシア文化にルーツがありますが、その不条理さやナンセンスなリズム感が、「イタリアンブレインロット」の特徴と合致しているのです。
そして、このジャンル名にもある「ブレインロット(脳が腐る)」は、2024年のオックスフォード英語辞典の「今年の言葉」にも選ばれた注目のネットスラング。
ネットコンテンツの過剰摂取による思考力の低下をユーモラスに表現したもので、Z世代を中心に親しまれています。
「トゥントゥントゥンサフール」はどんな存在なの?
ミームとしての「トゥントゥントゥンサフール」には、実は明確な設定があるんです。
それによると、彼はラマダンのサフールの時間、つまり夜明け前に現れる存在。
寝過ごしてサフールを食べない人間のもとに、バットを持って静かにやってきます。
そして、玄関先で太鼓やバットを鳴らして警告するという、少しホラーな側面もあるのです。
こんな都市伝説のような設定があることで、「怖いけどちょっと笑える」絶妙なバランスが生まれています。
私もこの設定を知ったとき、ただのキャッチーなキャラではなく、きちんとした物語があることに驚きました。
トゥントゥントゥンサフールのゲームが熱い!
今やこのキャラクターはゲームの世界にも進出しています。
その代表作が「Tungtung’s Nightmare」というホラーゲーム。
このゲームでは、プレイヤーがトゥントゥントゥンサフールに追われるスリリングな体験ができます。
また、「THE LAST TRAIN: Baquedano」という不気味な駅を舞台にした短編ゲームにも登場。
さらに、スマホやPCブラウザで手軽に遊べる「トゥントゥンゲーム」も人気で、ちょっとした時間で楽しめる手軽さも魅力です。
多くのYouTuberが実況しており、そのリアクションを見るだけでも楽しめますよ。
トゥントゥントゥンサフールの人気グッズまとめ
話題になれば、やはりグッズ展開も盛り上がりますよね。
「トゥントゥントゥンサフール」は、多彩なアイテムが商品化されています。
代表的なグッズは以下の通りです:
グッズ名 | 特徴 |
---|---|
フィギュア | 木の質感が忠実に再現。デスクに飾れる。 |
キーホルダー | 軽量で持ち歩きやすく、存在感あり。 |
ぬいぐるみ | 不気味だけどかわいい。癖になる触り心地。 |
ブロック・積み木 | 自由に組み立てられて子どもにも人気。 |
Tシャツ | フレーズ入りデザイン。話のネタになる。 |
私も思わずTシャツをポチりかけました(笑)。
実際に触れられる存在になったことで、ますます愛着が湧いてきますよね。
今後のトゥントゥントゥンサフールに注目!
「トゥントゥントゥンサフール」は、ただの流行りのキャラクターではありません。
AIが作り出したビジュアル、宗教文化とのつながり、SNSとの相性の良さなど、現代のネット文化を象徴する存在ともいえます。
これからも、ゲーム、グッズ、ミームとして進化を続けていくことは間違いありません。
もしかすると、あなたの目の前にも、バットを持ったあの木製のキャラが現れる日が来るかもしれませんよ?
一度その魅力に気づけば、きっとあなたの脳内にも「トゥントゥントゥンサフール」の音が響き続けるはずです。
ぜひその中毒性、体験してみてくださいね。
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